かかわれるから楽しく、他の子も見られるから自信がつく

親も遊びの中で成長していくごたごた荘。
春の運動会では、子どもと一緒に走り回ったり大声を出したり。
夏合宿では、自然の中で子どもとたっぷり遊んで、夜は飲み会で交流。
秋はバザーをかねた「ごたまつり」。
冬には子どもたちが歌と劇をやる「冬まつり」。
最後に「旅立ちの会」。
ごたでは行事も親が係りに入ります。中に入って関わるのが楽しくやっていくコツ。他の親と仲良くなり、他の子どもたちとも遊べるようになり、自分も子育てに自信がついてくるのです。

(現役親H さん)

ある父親のつぶやき

息子は1歳半くらいで、ごたに通いはじめた。
初めのうちは、正直言って預けっぱなしというのが、僕の態度だった。
子どもより、まだ自分に興味があったし、自分で産んだわけじゃないから、子どもを持つということは、男にとっては、そう大きな変化ではないような気がしていた。
子育てについてはほとんど連れ合いまかせ。

ごたごた荘以外のところだったら、息子はいつの間にか小学校に行ってしまって、僕は何も気づかずにいたんだろうな。
ごたごた荘はいっぱい不便なところがある。

幼稚園の送迎バスに象徴される「便利さ」はごたには無縁。
だが、その不便さの裏側に本当の「豊かさ」があるんじゃないか。

息子は母親に連れられて、僕は息子に連れられて、ごたごた荘に来たわけだけど、息子に「大人のくせに一体何やってんだ? 何にそんなに疲れてんだ?」と問われているような気がする。
大人が面白く生きていくってのは、なかなか大変だけど、そこは子どもに教わる事も多い。

ごたごた荘で、不便なことを色々やりくりしていくことで、精神の豊かさが見つかるんじゃないかな。
(OB 親U さん)

ごたっこ2世誕生!

2 歳から小学校に入るまでの4年間、ごたごた荘で過ごしました。
当時の私たちは、保育の時間はもちろん、夜や週末も互いの家を行き来し、共に食事をし、遊びに行き、いつも一緒で、まるで本当の家族のようでした。
小学校にあがってからも、行事はもちろん、普段の日でもごく自然にごたへ足を運びました。
高学年になると、なんとなくごたから遠のいた時期もありましたが、中学1 年生の時、ふと懐かしくなって合宿に参加すると、まるで空白の時間などなかったかのように、懐かしい笑顔が私を迎え入れてくれました。
高校時代は、保育のアルバイトに入っておこづかいをかせいだり、家族との関係に悩んだとき、ごたの大人に、相談にのってもらったこともありました。

そして、ごたを旅立って20 年と少し。親として、再びごたに戻ってくることになりました。
職場に復帰した頃、周りから、「子どもと離れて、さびしくない?」とか、「他人に預けて、心配じゃない?」などと、よく聞かれました。

でも、自分でも驚くくらい、娘と離れている時間、さびしさや不安というのを感じたことはなく、そんな時、ごたを選んでよかったなと思いました。
もちろん、仕事が終わるとほっとします。娘に会える嬉しさもありますが、それだけではありません。
ごたが私を待っていてくれるという安堵感のようなものを感じます。
子どもにとってはもちろん、大人にとっても、ほっと一息つける場所。
ごたごた荘とは、そんな場所なのです。
(現役親I さん)

卒荘しても仲間だよ

家族の延長のようなゴタから小学校へ。
大集団にポーンと放り込まれて馴染めるのかとハラハラドキドキ。

けれど、いつの間にか大丈夫になっていたのは、ただひたすら遊ぶだけのようなゴタの生活で、じつはいろんな子と折り合いをつけたり、専従(保育者)と一対一の関係を築いたりと、自然に力をつけていたらしい。
卒荘 してからもフラッと立ち寄れて、運動会など行事にもOB・OG として参加。人と人とのつながりが生まれ続いていく貴重な場です。

 (OB 親O さん)

親子参加で子どもと一緒にリフレッシュ

3 歳の息子と親子参加しています。
参加して、まずごたっこ達が本当によく歩くのに感心しました。
そして、野鳥の森で虫取り、栗拾い、追いかけっこ…季節を感じながら自然の中に身を置くと、自分自身も心身共にリフレッシュされます。
異年齢保育の中で、息子は揉まれながら、今日も走り回って、ケンカして、濃い時間を過ごしてます。
(親子参加Mさん)

ごたごた荘応援団

赤ちゃんのときから、小学校までを共に過ごしたごたごた荘の子どもたちが、やがてごたごた荘を巣立つ日が来ます。
小学校、中学校、そして高校と、親も子どもも初めての世界に歩みだし、心配事もアレ?と思うこともいっぱいあると思います。

そんなときのために、ごたごた荘のOB、OG たちが「ごたごた荘応援団」を作っています。
PTAとは一味違うところで、本音をぶちまけ合い、ごたごた荘を巣立った子どもが今抱える問題を話したり、卒荘生やその親たちの交流の場を作っています。

重たく抱えていたことも、経験者の話を聞いたり、みんなで話し合ううちに、不思議と少し軽くなる。子育て期を共に過ごした人が、そのあとも、つながっていける場でもあるのです。
 (OB 親M さん)

こんなことも!こどものためのワークショップやりました

保育者のOさんから「子ども達が手仕事をする機会をつくってみないか」と提案がありました。
そこには「手仕事をする時間を」という思い以外にも、ごたの子ども達に、ごたOB の子どもや大人、地域の子どもや大人との交流の時間となってくれたら、などの沢山の思いが詰まっていました。
手仕事と子どもとの作品作りが大好きな私には願ってもない話でした。
そうして企画を共同でたちあげ、手分けして準備、当日はほかのごた関係者の協力も得て、「羊毛ポシェット」と「蜜ロウキャンドル」を作る「ごたの手仕事」の会は主旨どおりの暖かい会となりました。
(OB親N さん)

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